MA(マーケティングオートメーション)の基礎知識

MA（マーケティングオートメーション）とは、企業が社会にとって価値のあるものを提供するための取り組み・マーケティングを、オートメーションすなわち自動化する仕組み・概念のことです。たとえば企業の商品・サービスを消費者に届けるための段階で、メール配信を行って宣伝したりウェブサイトの訪問者の動向を分析したりといった作業が必要になります。これらの作業を肩代わりしてくれて、全て自動で行ってくれるため業務効率がアップするというのがMA（マーケティングオートメーション）の特色です。MA（マーケティングオートメーション）を導入する目的に関しては、その業種や企業の規模によって大きく異なります。

一例を見ていくと通販サイトであれば顧客の購買履歴を活用した商品の提案やフォロー、ファッション業界であれば実店舗とサイトの両方で使えるキャンペーンを打ち出して顧客の取り込みといったように、具体的な行動も変わってきます。ただ共通しているのはどの業界においても、顧客と密なコミュニケーションを取ることができるためその結果満足度やロイヤリティの向上が見込めるという点です。マーケティング活動にMAが必要となった背景としては、顧客の情報収集経路の多様化が挙げられます。旧来のテレビや雑誌といったメディアに加えて、インターネット通信により莫大な情報源が得られることとなりました。

次いで顧客の趣向や需要も多様化して、多数に合うサービスから個別に対応するサービスへと変化していったことも関係しています。このようにさまざまな多様化の時代に対応するため、MAが求められたという訳です。